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花粉症(アレルギー性鼻炎) |
花粉症(アレルギー性鼻炎)
花粉症は、国民病と言われるぐらい有名な病気です。大阪府下の市民病院では、15歳以下の花粉症の陽性率が1992年と比べて8.5%に増加しているようです。
これは、花粉症が低年齢化しているようで、今後ますます小児の花粉症が増加していく可能性があると言う事です。スギ花粉症でお悩みの患者さんは多いと思いますが、それ以外にも、ダニやハウスダスト、ヒノキ、イネ科の花粉など、いろいろなアレルゲンによりアレルギー症状がでる可能性があります。
最近では、重複感作の患者さんが増加しているようです。すなわち、スギ花粉症単独ではなく、ハウスダストやダニ、ヒノキやイネ科にも反応するなど複数のアレルゲンに感作されているようです。その発症の仕組みは、Ⅰ型アレルギーと言われるもので、ハウスダストやダニその他様々なアレルゲンに繰り返し接触することにより、体内にそのアレルゲンに対する抗体ができ、鼻粘膜で抗原抗体反応を引き起こす事でヒスタミンが放出され、くしゃみ、はなみず、鼻づまりなどいろいろな症状出現します。その他、遺伝的な要素や、環境の変化、空気汚染など、さまざまな要因が花粉症の発症に関わっていると思われます。
花粉症は、2月から5月に飛散するスギ花粉症、ヒノキ花粉が有名ですが、その他にも、5月から7月のイネ科(カモガヤ)、8月から10月まで飛散するブタクサ、ヨモギなどの花粉症もあります。
秋の花粉症の代表例は、ブタクサとヨモギが原因となり、大阪近郊ではブタクサが8月頃から、その後9月に入るとヨモギの花粉が飛散し始めます。
これらの花粉は、スギ花粉と比較すれば飛散量も少なく、また飛散する範囲も広くないため、軽症で済むケースが多いのですが、この時期に出現する、くしゃみ、はなみず、鼻づまりなどの症状が続くようであれば、夏かぜ以外に秋の花粉症の可能性を考える必要があります。またブタクサは花粉の粒子が非常に小さいため、簡単に肺に入り込み、咳発作などの、喘息症状を引き起こす可能性がありますので、この時期の咳も花粉症を疑う必要があります。
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