はな、のど、みみの異物の話 | |
はな、のど、みみの異物 小さなお子様には、結構多いです。
耳鼻咽喉科では、みみ、はな、のどの異物の患者さんを診ることが結構多いです。
耳の異物としては、「え~と思うかもしれませんが」、蚊やゴキブリなど生物が入り込むことがあります。
小さなお子様の場合は遊んでいて自分で何かを詰めるケースが多いようです。
鼻の異物は、お子様が自分で物を詰めてしまうケースが多く、すぐに除去できれば、特に問題はないですが、長期になると頑固な悪臭を伴う膿性の鼻水を生じることがあります。またミニ電池やボタン型電池の異物の場合、鼻中隔や鼻粘膜に短時間のうちに重篤な障害を与えるため、すぐに除去しないと鼻が変形する等の後遺障害を残す可能性もあります。
咽頭異物は、その大多数がが食事の際に魚の骨がのどに刺さるもので、外来で除去できる例がほとんどですが、のどの深い部分に大きな魚骨が刺さった場合、咽頭や食道周囲の重篤な感染症を生じる可能性もあり、決して油断はできません。また、
のどに骨が刺さった時、ごはんの丸飲みをする方が結構多いようですが、かえって異物を奥に押し込んでしまう可能性もあり、できればすぐに、耳鼻咽喉科を受診して除去することをお勧めします。
食道異物は、老人では薬の包装シートを誤って飲み込んでしまうケースが結構多いです。多くの小児では硬貨や小さなおもちゃの部品を口に入れて遊んでいるうちに誤って飲み込んで異物となる例が多いようです。
また、明らかなエピソードが無いお子さんで突然に飲み物や食べ物を受け付けなくなった場合には、異物の可能性を疑ってみる必要があります。食道異物の摘出は、局所麻酔あるいは全身麻酔下に、ファイバーあるいは硬性食道鏡を用いて行なうことになります。
おくだ耳鼻咽喉科では異物除去用の内視鏡を準備しておりますので、のど、はな、みみの異物に気づいたらすぐに受診してください。丁寧に除去いたします。