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インフルエンザ |
インフルエンザ
症 状
鼻水、鼻づまり、咽頭痛、咳、痰などの上気道炎症状に加え、高熱、筋肉痛・関節痛、頭痛等の激しい症状を伴い、通常のかぜとは明らかに異なる、重篤な症状を自覚されることが多いようです。
感染経路と予防
飛沫感染といって、咳やくしゃみで空気中に飛び出した患者さんの唾液や鼻水の中に含まれるウイルスを吸い込むことによって感染するほか、飛沫が付着した手指で口や鼻を触ることで感染することもあります。
インフルエンザウイルスの粒子は非常に小さく、通常のマスクでは完全に防御することは出来ませんが、口や鼻に飛び込むウイルスの数を大幅に減らす事が可能ですので、流行期に人込みに出る際の予防として、マスクは有効と言えます。また、こまめな手洗いやうがいも、感染予防に重要です。
高病原性鳥インフルエンザ
本来、鳥に感染するインフルエンザウイルスと、人に感染するウイルスは遺伝子の型が異なり、鳥型ウイルスが人間に感染することはないとされてきました。しかし、1997年以降、香港を始めとする東南アジアの国々で、鳥型ウイルス(H5N1型)の人への感染・流行例が報告されるようになり、確率は低いものの感染の可能性があることが明らかになってきました。
さらに近年、東南アジア以外の中東やアフリカでも感染が確認されるなど、世界的な広がりが懸念されています。現段階で、大流行の前提となる、人から人への感染力が強い鳥インフルエンザウイルスは確認されていないようですが、ウイルスが変異を繰り返すことによって、そう遠くない将来に、人から人への感染力が強いタイプに変異し、世界的な大流行を迎えるのは必至と言われています。
世界的なインフルエンザの大流行は過去に3回あり、1918年のスペイン風邪(犠牲者数4000万人~5000万人)、1957年のアジア風邪(200万人)、1968年の香港風邪(100万人)があります。今回、鳥インフルエンザが大流行に至った場合には、全世界で200万人から740万人が犠牲となる可能性があると予測されています。
小児のインフルエンザ
特に小さなお子様には、ワクチン接種をお勧めします。理由は、新生児や乳幼児、のお子様がインフルエンザ感染後1から2日後の痙攣、意識障害で発症し、急激に重症化するインフルエンザ脳症や脳炎の合併があるからです。インフルエンザ脳炎、脳症の発生動態調査では、約4分の1が死亡、また回復したものの3分の1に後遺症を残したと報告されており、特に、ワクチン未接種の方で多い傾向があるためです。
小さいお子様がいる保護者の方は、12月までのワクチン接種をお勧めします。
インフルエンザとかぜの違い
インフルエンザと普通のかぜとは、原因となるウイルスの種類が異なる、違う病気です。通常の“かぜ”(普通感冒)はのどや鼻に症状が現れるのに対し、インフルエンザは急な高熱が特徴です。
さらに、倦怠感、筋肉痛、関節痛などの全身症状も強く、これらの激しい症状は通常5日間ほど続きます。特に65歳以上の高齢者がかかると重症化の可能性が高く肺炎など合併症を併発することが多いので、十分な注意が必要です。
インフルエンザの合併症には中耳炎、気管支炎、肺炎などがありますが、最近、深刻な問題になっているのは小さなお子さんの脳症です。
流行によって異なりますが、幼児を中心として毎年100~500人の発症、その10~30%が死亡し、そしてほぼ同数の後遺症患者が出ていると推測されています。
脳症は、突然の高熱に始まり、1~2日以内にうとうととした眠りから意識混濁した深い眠りにいたるさまざまな程度の意識障害を呈し、多くの場合けいれんを伴います。短期間のうちに死亡することの多い合併症です。
高齢者の方とその家族の方へ
インフルエンザは普通の風邪と違って怖い感染症です。特に高齢者にとっては命にかかわる疾患です。まずは予防。そして、かかったかなと思ったらできるだけ早く医師の診断を受けましょう。
小さなお子様を持つご家族様へ
インフルエンザは普通の風邪と違って怖い感染症です。特に小さなお子さんの場合、処置が遅れると、インフルエンザ脳症をはじめ様々な合併症や重症化を招く恐れがございます。お父さん、お母さんをはじめ 周りの方が注意してあげてください。
受験生の方へ
受験生にとっては、受験シーズンとインフルエンザの流行時期が重なるので、インフルエンザ対策は欠かせません。かしこく予防して、もしかかってしまったらできるだけ早く治療を受けて、受験を乗り切りましょう。
日常生活ではまず、体調を整えて抵抗力をつけ、 ウイルスに接触しないことが大切です。
また、インフルエンザウイルスは湿度に非常に弱いので、室内を加湿器などを使って適度な湿度に保つことは有効な予防方法です。
インフルエンザの予防
1 栄養と休養を十分取ること。 体力をつけ抵抗力を高めることで感染しにくくなります。
2 人ごみを避ける。病原体であるウイルスを寄せ付けないようにしましょう。
3 適度な温度と湿度を保つこと。ウイルスは低温低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中に漂っています。加湿器などで適度な湿度を保ちましょう。
4 外出後の手洗いとうがい。手洗いは、接触による感染を、うがいは、のどの乾燥を防ぎます。
5 マスクを着用すること。
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